世界のインターネット利用者数は、2003年末には、7億6千万人を超え、また、ブロードバンド利用者は、世界で1億2千万人を超え、前年比167.1%となりました。(「インターネット白書2004」より)。とりわけ、日本を含むアジア太平洋地域のインターネットの普及は目覚しく、2億7千万人のインターネット人口は、ヨーロッパ及びアメリカ合衆国を上回っており、またブロードバンドの普及は世界一のテンポで進んでいます。
このようなブロードバンドインターネットの普及に加え、インターネットでの動画配信や、通信と放送の融合、電子政府など、あらゆる生活シーンで利用されるインターネットのトラヒックの爆発は避けることができないため、膨大なトラヒックを支えるネットワークインフラのブレークスルーが期待されています。
この状況に対して、光技術をコアコンピタンスとする日本から様々な通信技術を提案してきました。2000年にMPlSがIETFにて提案され、2001年のSuperCommでは、世界初の本格的なGMPLS装置であるHIKARI-Routerがデモンストレーションされており、IPバックボーンへの光技術の導入が現実味を帯びてきており、新たなインターネットの時代を迎えようとしています。
iPOP2005は、ネットワークインフラのブレークスルー技術として注目されるIPと光ネットワークに関する最新技術について新たな発見や成果を産業界と学術コミュニティの間で議論をする場を提供するものです。本国際会議では、最新のGMPLS機器、GMPLSネットワークの運用・制御ツール、光スイッチなどの展示ブースが設けられており、アジアでは初めての試みとなる世界各国のベンダによるGMPLS相互接続実験の一般公開も実施されます。IP+Optical技術の新たな成果を日本から世界に向けて発信します。皆様のご参加をお待ちしております。
2004年11月
青 山 友 紀 |